役立つ情報 バスケットボールのコンディショニング

競技特性

競技者はそれぞれの体格や運動能力、得意な技術を活かせるポジションを与えられ、同じポジションに2~3名の競技者が割り当てられ、試合中は試合の流れや個人のコンディションなど種種の理由により頻繁に競技者交代が行われる。競技者が入れ替わっても全体の戦力がダウンしないように常にアップは欠かせない。年間を通じて個人技や連携プレーの質の向上を目指した反復練習が行われる。

競技中は急激なストップ アンド ダッシュ、方向転換、ジャンプを行いながらパスやシュート、ドリブルを行うため、足関節捻挫、前十字靭帯損傷、膝蓋靭帯炎、疲労骨折、腰痛、肩関節(亜)脱臼、突き指、手関節痛などに急性または慢性の傷害が発生する。

ルール上ボディーコンタクトは禁止されているものの、時には激しい接触が起こるため、肘や膝の接触、転倒による急性外傷(骨折・打撲など)や裂傷もよく見受けられる。

女子では運動性貧血の発生頻度も高い。

個人種目は体調や競技力がそのまま結果として現れる野に対し、バスケットボールの場合、コートに立つ主力メンバーだけでなく、控え競技者も含めたチーム全体の状況が結果に反映される。そのため一部の競技者の体調や競技力の向上を図るだけで強いチームを作ることはできない。

バスケットボールではチームの統一性をもたせるために、日頃から練習会場や試合会場への移動、食事時間、そのたにおいても団体行動をとることが多い。選手の寮を用意して日常生活も含めた管理を行っているケースもあり、女子チームにこの傾向がある。練習だけでなく生活の一部の時間も共有する事は、仲間意識を持つ上では有効なこともあるがが、必要以上の管理は選手の自主性を阻害することになり指導者の注意が必要となる。。

コンディショニングのための現状把握

けがや病気はコンディションを崩す大きな要因となるので、現病歴や既往歴を確認するたもにメディカルチェックやフィットネスチェックを行う必要があり、また継続して行う事で選手の最新の状況を得て怪我の予防に役立てる。

整形外科的メディカルチェック

医療機関で医師が行うもので、問診、触診、徒手テスト、X線検査などがひつように応じて行われる。痛み、不安感、などの自覚症状の有無にかかわらず既往歴や現病歴を考慮した検査を行う必要がある。その他脊柱から下肢のアライメント、関節柔軟性、関節可動域、関節不安定性などの身体的特性をチェックする。このような検査を行う事によって、今後起こりうるアクシデントを予想して対処することができる。定期的に行いデータを蓄積することで怪我の発生を抑えることにつながる。

内科的メディカルチェック

バスケットボール選手は長身競技者が多く、マルファン症候群による突然死の危険を考慮した検査は必須である。身体各部位を観察することにより巨人症を疑う場合も同様である。血液検査は選手の栄養状態を知る上においても大切であるが、運動性貧血の確認のためにも欠かせない。筋力増強、栄養補給、疲労回復などを目的としたサプリメントの補給をしている選手も多く、メディカルチェックの際にはドーピングコントロールの観点からも適切な指導が必要である。

フィットネスチェック

身体組成、筋力、持久力などの身体特性や運動能力の測定とともにフォーム(ダイナミックアライメント)不良はオーバーユースとなり怪我の要因となるので目視やビデオ札駅などの動作解析を合わせて行うと有効である。フィットネスチェックの結果は競技者個々の特性や能力を知るとともに総合的にみるとチーム全体の傾向を知る事ができる。

コンディショニングの実施に必要な要素

指導者から一方的に指示を与えるのではなく、競技者自身に日頃からコンディショニングに対する意識を持たせるように指導する必要がある。

1)基本は日常から  睡眠、食事、休養、入浴、趣味・娯楽など気分転換、事故・疾病などに注意する。